海外標準型のSA型と日本独自のSB型がJIS規格になる歴史を記載予定。
日本工業規格 JIS C 6431【通信機器用変圧器鉄心積層板の寸法】
(昭和27年7月4日公示~昭和42年11月1日廃止至)
SA型は、材料幅を6等分した各寸法と3等分及び2等分寸法で構成した歩留100%鉄心である。
最初に外国からの情報で得た一般的な形状です。
SB型は、ノーロス(歩留100%)タイプとロス有りタイプの2種類を有します。
SB型はJIS規格が制定される数年前に変圧器メーカーの要望から、初期はノーロスタイプ歩留100%限定形状でした。その後再度、変圧器メーカーの要望からEE形ロス有りタイプのSB型が
考案された。EE形状SB型は他のロスタイプよ
り歩留りを向上させる目的で考案し特許申請受理
されています。
SB型(ノーロスタイプ)考案者がSB型のロス・
タイプ形として考案したが、JIS規格の制定後
のため型式分類はSB型に属していません。現在
では、EI-78とEI-85のロスタイプコア
がEI形状で使用していますが、EE形の需要は
ほぼ皆無です。トランス設計者の方々が一考する
価値があると考えます。
変圧器メーカーの要望内容は、外形寸法が同じ
SA型より巻線部<X>寸法大きい鉄心を要望。
最初にSB型が考案された。その後SB型でSA
型と同じ<V>と<U>寸法を同寸法に要望から
EE形状のSB型を考案。
SB型コアは外形寸法に対して巻き線部面積を
<大>にする目的で日本から誕生した形状であ
る。